フェノール豚レインのチラシの裏

なんか書き散らかす

ブルベレポートBRM319千葉200km(2レイク)

ドーモ、フェノール豚レインです。
もう1か月以上前の話になってしまいますが、大洗で開催されたAJ千葉主催のブルべに参加してきました。
「ブルべ」について一応補足しておくと、自転車競技の一種で運営が指定したコースを指定されたチェックポイントを回りながら
規定時間内に完走することを目指す競技です。

詳しいことは下の動画を見ていただくとして

www.youtube.com

今回は大洗で開催されたBRM319千葉200km(2レイク)のレポートです。

今回参加したブルべは200kmを13時間半以内に走り切れば完走の認定をもらえます。
200kmはたぶん普段ロードバイクに乗っていない人には途方もない距離に思えますが、
「理論上は」1時間に15km走れば完走できる計算になります。要は朝から晩までペダルを回し続ければ完走できます。
実際は信号待ちや休憩、トラブル対応なども含めての制限時間なので、平均でだいたい20km/h~25km/hのペースで走る必要がありますが・・・。

コースや獲得標高(1回の走行で上った標高の合計)にもよりますが、200kmはブルべとしては比較的難易度が低いので、参加者もだいたい100人程度と結構大きいイベントです。
ブルべは200kmの他に300km、400km、600kmとさらに長い距離のイベントもあります。
有名なイベントだと、パリ~ブレスト~パリという1200kmを走るものもあります。
ここまでくるともう人間辞めてますね。
ブルべという競技の概要はだいたいこんなもんです。

ではここから当日の様子です。
今回のコースは大洗からスタートして霞ヶ浦、北浦を回って大洗に戻るコースです。
獲得標高は1600m、ブルベのコースとしては比較的平坦なものになってます。

ridewithgps.com

スタート地点の大洗海浜公園に到着したのは朝7時、当日は3時起きでした・・・


早速、エントリーと機材の準備です。
ブルべや100km以上のロングライドではCannondale CAAD 12 DISC(MY19)を使用しています。


アルミフレームでR7000系のシマノ・105がメインコンポです。
ブレーキは今流行りの油圧ディスク、ホイールはMAVICのキシリウムエリートUSTディスク、タイヤはミシュランのPOWERオールシーズンを使用しています。
軽さ、一発の速さは捨ててとにかく扱いやすく淡々と走ることに特化したシバきマシンにしています。

エントリー時にスタート時間が指定されますが、着いて即受付に行ったので、スタート時間は8時になりました。

 

8時出発。
出発後、サイコンを見たら心拍数の表示がされていないことに気づき、あれやこれやしてたら心拍センサーに使っているスマートウォッチの設定が何故か変わっていて接続されていないことが発覚し、対応で10分ロスというやらかしをしました。
サイコンの再起動やらなにやらでテンパりまくりでした・・・。

 

そんなこんなで改めて出発、だいたい1時間くらい走って9時ごろには涸沼に到達、そのまま湖畔を走ります。

 

10時20分PC1(42.9km地点)着、最初のロス以外は想定どおりのペースでまずまず。
簡単に補給を済ませて即出発。

 

11時40分ごろ通過チェック(64.7km地点)のかすみがうら市交流センターに到着。
霞ヶ浦に入ってから風が強くなってきて脚が食われて旗色が悪い状況も、ペースはなんとか維持。

 

通過チェックを過ぎてからは追い風基調になったので、ここぞとばかりにパワーメーターを見ながらオーバーペースにならないようにしつつペースアップ、一気に土浦まで走ります。

土浦にてイレギュラー休憩で昼食。


PC2まで引っ張っても良かったんですが、あまり昼食を遅らせても補給などに関わってくるので、イレギュラーで休憩&補給。
実は、前日の天気予報ではちょうど終盤で雨が降るとの予報で、出走するか悩んだんですが、降水量が1mm程度だったので何とかなるやろと出走を決めました。
休憩中に天気予報を確認したところ、なんと前日の予報より悪化しているという事態に・・・。
「これ、死んだかもしんねぇ・・・」と絶望したものの、見なかったフリをしました。

 

ここからは北浦を目指すわけですが、見事に向かい風!約60kmくらいの区間で向かい風と戦う羽目になります。
道中、同じブルベの参加者さんから「風つよいっすね~」と爽やかに話かけられながら抜かれる貧脚っぷりを披露するなどしました。
この状況ではパワーメーターが頼り、とにかく無理をしないことに徹しました。

そんなこんなで14時40分PC2(115.6km地点)着、ペースは案外落ちてないものの、割と疲弊はしてました。


天気予報も変わらず、とりあえず17時くらいまでは持ちそうなので、PC3までは頑張って、着いたらどうするか考えようと「なんとかなれーっ!」な心境になりました。

ここからは利根川沿いを千葉と茨城の県境を反復横とびしながら走るわけですが、まあ、風が強いこと強いこと・・・。
ここいらで進捗が怪しくなります。
とにかく進まない、悲しいくらい進まない。泣きたくなりました。(もっとも、この後さらなる地獄が待っているわけですが・・・)

 

サーキットの狼ミュージアムの前を通るなど。


ここまで来ると、風向きもマシになり、幹線道路沿いの建物のおかげで風に吹かれることも無くなったのでペースアップ。

17時40分PC3(157.3km地点)着、人生でここまでセコマが嬉しいと思ったことはない。


ここでラスト約40kmですが、先行している人たちは雨雲に突っ込んだとスタッフから聞き、さてどうしようかと考えるなど。
まともな思考をしていればここでDNF(リタイア)なんでしょうが、厄介なことにこの時点で頭はハイになっていてまともな思考ができるはずもなく・・・。
雨具を着て続行を選びました。地獄を見ることになるとも知らずに・・・。

18時、暗くなってきた中再開。この時点で残り時間は3時間半でゴールまで40km。割と余裕ありましたが・・・。

170km地点でついに雨雲に突入!ここからはツイートや写真撮影はおろか、補給する余裕もなく、ひたすら気合と根性でペダルを回していました。
途中、ちょっとした坂があり、登ったあとの信号待ちで足つって盛大に立ちゴケ
怪我も機材のトラブルもないものの、悶絶しまくりで通りすがりの人に救急車呼ぶか聞かれるなどしました。
雨も風も強く、気温も低いなかひたすらペダルを回していましたが、なかなか残りの距離が減らない・・・。
初めてでしたよ、自転車で一人で走ってて心細くなったのは・・・。

20時52分ゴール地点着。ゴールが見えたときは叫びましたよね。とにかく低体温症寸前で死にそうでした。


貯金を使い果たすも、なんとか制限時間内に到着、無事認定となりました。
どうやら、後ろに8人ほどいた模様。生きて帰ってこれたのかな・・・。

ゴール後、流石に冷えすぎたので銭湯行くも、ヒートショックと水分不足なのか風呂場で盛大に足を攣って悶絶してました。
周りから人が離れていったのは流石に笑えましたね(笑えない)。

そんなこんなで無事、12時間52分で200kmの認定が取れました。
200kmは2019年に金沢で12時間29分の記録を持っているので、記録更新ならずでしたが、生きて帰ってこれただけ良かったです。

 

完走した感想ですが、全体的に平坦なコースだったので、天気と風で難易度のバランスが取れていたブルベだったかなと思っています。
もし雨が降らなかったら記録更新できたかもしれなかっただけに、自分の引きの弱さを恨んでいます。今回のブルベは人生でもトップ3に入るくらいのトラウマものでした…。

次は9月に200kmのブルベに出る予定です。
今度は房総半島の山を倒したい。

[追記]

次は10月のBRM1015千葉200km検見川になりそうです